静岡と鰻の養殖 静岡県で鰻の養殖が始まったのは今から100年ほど前の 明治33年。浜名湖が鰻の養殖に適しているということで、体調15cmぐらいに成長したクロコウナギを捕ってきて育てるという、当時としては画期的な方法で鰻の養殖が始まりました。その後、大正11年には榛原郡吉田町でも養殖組合が設立され、大井川水系の南アルプスの良質で豊富な伏流水を利用しての養殖が始まりました。浜名湖も大井川の河口ににあたる吉田町も、気候が温暖な平地地帯で、川または湖の淡水が海に流れ込む間際にあり、海水と淡水が程よく混じり合うという共通点があります。この環境こそが鰻養殖に適した条件であり、そこに東海道の流通の利便性が加わって、静岡を“うなぎ処”として発展させた大きな要因となりました。
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